全体を俯瞰すること。

学科試験は、最初は学習する内容が大すぎて全部できるのかと思われている方も多いかと思います。
弊社学科突破プログラムはあくまで「楽々資格社」の過去問題をひたすら回す学習方法をサポートしていく内容ですから、ひたすら回すというオペレーションに心が折れないように、様々な気づきや楽しみ、考え方を提供していくことを第一義としています。
まだ準備ができていない方もおられるので、準備内容も含めつつ、ギアを入れていく方法を書きます。

■全体を俯瞰すること。

これは宇都出先生の高速大量回転法のベースに考え方でもあるのですが、まず、目次を頭に入れて、全体構成を押さえることが重要です。
頭の中にマップを作って、そのマップに従って、記憶棚に収納していくというものです。その収納棚ができるまでは、毎回、このマップを観て覚えることが必須となります。

そしてそれはひと目でわかるようなイメージが重要です。そのためには階層構成にしておくことです。大体人間が1回で印象づけられる数は決まっています。私の場合は5つくらいが限度でそれ以上は一度に覚えられません。
最低限は2つ=上か下、右か左、でしょう。次は3つで上か下か真ん中か、右か左か真ん中か。4つならビートルズ、5つならスマップとか、指の数です。

具体的には、学科試験は
I.計画、II.環境、III.法規、IV.構造、V.施工 の5つです。
I.計画は、住宅計画系、施設計画系(公共・商業)、計画一般(+積算)、都市計画系、建築史系 の5つです。(7分類を5つに分類しているところがポイント)
住宅計画系は、住宅全般、住宅実例、集合住宅全般、集合住宅実例、その他、です。
住宅全般には、住宅分類、住宅構成要素、住宅のバリアフリー、その他 です。

住宅分類問題を解く際に、マッピングができていると、どの分野のどの問題が出題されているのか、それが得意なのか不得意なのか、または手つかずなのか、何度も解いているのか、というイメージ作りが可能になります。
またそういったイメージを作りつつ、マッピングしていくとイメージが定着しやすくなります。

そこで今週は、これらのマッピングべーすとなる目次をざっくり作っていきます。

■計画。

いくつかの参考書からまとめたインデックスです。
別にこの章立てに合わせる必要はありません。あなたが所有している参考書と大差はないはずです。

計画
1 住宅・集合住宅
1 住宅全般
2 集合住宅
2 公共建築
1 学校
2 幼稚園・保育所
3 図書館
4 美術館・博物館
5 病院・医療施設
6 シルバー施設
7 その他公共施設
3 商業建築
1 事務所
2 ホテル・宿泊施設
3 劇場・ホール
4 店舗系
5 駐車場・その他
4 計画一般
1 面積・規模
2 寸法設計
3 バリアフリー寸法
4 細部計画
5 周辺環境・配置
6 建築生産
5 積算
1 工事費構成
2 積算手順
3 拾い方
6 都市計画
1 都市計画
2 住宅地計画
7 建築史
1 日本建築史
2 西洋建築史
3 近代建築史
4 歴史的建造物
5 作品関連

■製図試験との関係性

学科試験勉強をするにあたり、必ず製図試験との絡みも観ていきたいところです。特に学生や初年度受験の方は、この学科試験科目が製図試験とどうつながりがあるのかがわからないと思うんですよね。
逆に製図試験受験経験者は、学科試験科目を俯瞰すると「あー、これって製図試験にダイレクトに影響するよなー」という話があるはずです。

具体的には各論でみていくとして、この上記に掲げた学科科目構成を俯瞰する限り、全部一旦は知っておいた方がいいよなー、という内容ばかりですね。

もちろん、積算なんて生涯しない方もおられるとは思いますが、建築は雑学の塊のようなモノなので、知っておいて損はないでしょう。

■合格へのポイント
全体を俯瞰するタカの眼を持つこと
同じことを違う角度から問われると突然覚醒することがある。
学びのための暗記、暗記のための学びを構築しよう。

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